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ビットコインETF純資産1,038億ドル突破、ブラックロックIBITがBTC供給量3.8%保有、金融街の夜景
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ビットコインETF1,038億ドル突破、ブラックロックがBTC供給量3.8%保有

米国ビットコインETFの純資産が1,038億ドルを超えた。ブラックロックIBITはBTC供給量の3.8%を保有し、ETFの日次吸収量は採掘量の10倍に達する。

承認が下りた。資金が流入した。そして誰も正確に想定していなかった構造が生まれた。

2026年5月1日時点で、SoSoValueのデータによれば米国のビットコイン現物ETFの純資産総額は1,037億8,000万ドルに達し、設定来の累計純流入額は587億2,000万ドルを記録した。これは価格の更新ではない。市場のアーキテクチャそのものが、誰も気づかないうちに静かに変わったのだ。

主要データ

  • 米国ビットコインETF純資産総額(2026年5月1日) 1,037億8,000万ドル
  • 設定来累計純流入額 587億2,000万ドル
  • ブラックロックIBIT保有BTC 806,700 BTC(総供給量の3.8%)
  • ETFが1日に吸収するBTC vs 1日のマイニング産出量 4,500〜5,000 vs 450(比率10:1)
  • 単日最大純流入記録(2026年5月1日) 6億2,973万ドル
  • モルガン・スタンレー ビットコイン・トラスト MSBT(2026年4月8日設定) 設定初期1億9,400万ドル流入、純流出ゼロ

出所: SoSoValue · CoinGlass · Investing.com · BYDFi · 2026年5月

出所: SoSoValue · CoinGlass · Investing.com · BYDFi · 2026年5月

10対1、ビットコイン市場構造を塗り替える需給比率

実際には、最も重要な数字は1,038億ドルではない。10対1という需給比率だ。ビットコインETFは毎取引日に4,500〜5,000 BTCを吸収している。2024年4月の半減期以降、マイニングの産出量は1日あたり約450 BTCにとどまる。10倍の差がある。固定供給資産の1日産出量を10倍上回る需要が単一商品カテゴリから生じるとき、需給の方向は一つしかない。

BYDFiが4月に公表した分析によると、2026年4月末の9取引日間に米国ETFは約19,000 BTCを吸収した。同期間のマイニング産出量は約2,100 BTCだった。1週間ベースで9対1の比率になる。取引所で流通可能なBTCの残高は、取引日ごとに着実に減少している。

このデータを無視したまま市場を分析するのは、2021年の指標で2026年の現実を読もうとするようなものだ。現在のサイクルは個人投資家の熱狂で支えられていない。機関資金の流入、規制された保管体制、長期ポートフォリオへの配分が市場の土台を作っている。性格の異なる資金だ。出口速度も異なる。bitFlyerやCoincheckでビットコインの短期売買を行う投資家にとって、これは無視できない構造変化だ。

ブラックロックの3.8%保有はビットコインのリスクプロファイルをどう変えるか

806,700 BTC。CoinGlassのデータによれば、ブラックロックIBITが2026年4月23日時点で保有していたこの数量は、ビットコインの流通供給量全体の3.8%に相当する。規制されたETFファンド内の単一主体がこれほどの集中度を持つ状況は、前のサイクルには存在しなかった変数だ。

黄昏時に上空から撮影した金融街
黄昏時に上空から撮影した金融街

このデータには相反する二つの解釈がある。強気の見方: ブラックロックは容易に売却しない。ETFの資金は個人投資家の資金より「粘着性が高い」。換金には手続きと時間を要し、取引所でボタン一つで売るのとは根本的に異なる。批判的な見方: ブラックロックまたはETFセクター全体にシステミックな衝撃が生じた場合、売り圧力はビットコイン史上前例のない集中度と速さで顕在化する可能性がある。

フィデリティFBTCは第2位の運営者で、5月4日の単一取引日に1億8,457万ドルの純流入を記録した。モルガン・スタンレーは2026年4月8日に自社ファンドMSBTを設定し、初期数日間で1億9,400万ドルを集め、5月4日時点で純流出はゼロだった。年金基金、エンドウメント、伝統的な資産運用会社がエクスポージャーを高めている。ハードウェアウォレットを持つ愛好家の市場ではない。国民年金や企業年金がポートフォリオにBTCを組み込む時代が静かに始まっている。

2024年の半減期で1日産出量は450 BTCに減少した。ETFへの資金流入と組み合わさったこの供給圧力は、2024年以前のモデルでは正確にシミュレートできなかった構造的特性だ。CoinGeckoのデータによれば、BTCは2026年5月4日に8万ドルを突破し、これは1月末以来初めてのことだ。200日移動平均である82,380ドルの抵抗線が、今後数週間で注視すべき水準となる。

2026年8月が真のテストになる。株式市場が下落する局面でもETFへの資金流入が持続するなら、ビットコインの「機関的な非相関性」というテーゼは、初めてクリーンなデータで検証されるか反証されることになる。それまでの間、追うべき指標は価格ではない。SoSoValueとCoinGlassで確認できるIBITの日次純流入額が、最も信頼できるシグナルだ。

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