マイケル・セイラー Strategy ビットコイン 2022年以来初売却 32BTC SEC開示
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セイラー、2022年以来初のBTC売却: 32枚が示す意味

Strategy社が2022年以来初めて32 BTCを250万ドルで売却。SEC 8-K開示後1時間でロング清算9,300万ドル超が発生した。

Strategy社のマイケル・セイラーCEOが2026年6月1日、SECへの8-K開示を通じて32ビットコインを売却したことが明らかになった。数字だけを見れば微々たるものだ。しかし価格は開示後わずか数時間で72,000ドルを割り込んだ。

セイラーの「永久保有」ドクトリンとは

Strategy(旧MicroStrategy)は2020年8月以降、一つの信念だけで企業アイデンティティを構築してきた。ビットコインを買い続け、絶対に売らない。四半期ごとに同じシナリオが繰り返された。この方針を模倣した企業トレジャリー戦略は世界中に広がった。2026年第1四半期には145億ドルの含み損が生じたが、セイラーはさらなる買い増しで応じた。その後、保有量815,061 BTCでブラックロックを上回ったとも報じられた。株価MSTRは上昇し、理論は機能しているように見えた。

2022年12月以来、初の売却

SECへの8-K開示によると、Strategyは5月26日から31日にかけて32 BTCを総額約250万ドルで売却した。平均単価は77,135ドルだった。税務処理のために704 BTCを売却した2022年12月以来、初めての売却となる。当時はすぐに買い戻したが、今回は違う。売却益は優先株式STRCへの配当支払いに充てられた。同期間に普通株売却で1億2,830万ドルを調達しており、BTC売却額の50倍以上に相当する。それでも市場が注目したのは金額ではなく、そのシグナルだった。

Strategyのビットコイン売却履歴 (BTC数量)

Strategyのビットコイン売却履歴 (BTC数量)

出所: SEC開示書類 (8-K) · 2026年6月

出所: SEC開示書類 (8-K) · 2026年6月

今回の動きは公式チャネルを通じて発表されており、詳細は → @StrategyのXアカウント最新投稿 でも確認できる。

なぜセイラーはビットコインを売ったのか

実は、ゼネラルカウンセルのThomas Chowが署名した開示書類によると。32 BTC の売却資金は優先株への配当支払いに充てられた。CEO のPhong Leは。売却が帳簿取得原価ベースで実施され、税務上の影響を回避するためのものだと説明した。セイラー自身が掲げる目標は依然として「1株当たりビットコインの最大化」だ。mNAVプレミアムが縮小している現状では、今回の売却は降伏ではなく積極的な財務管理に近い。ただし、Strategyが自社について語ってきたストーリーに、わずかな変化が生じたことは否定できない。

実際の市場への影響

むしろ32 BTCは全保有量の0.0038%にすぎない。それでもCoinGlassのデータによると、開示後1時間以内に9,300万ドル超のレバレッジポジションが清算され、そのうち95%がロングポジションだった。MSTRは約6%下落し、Coinbaseも5%安となった。ビットコインは日中最安値71,952ドルを記録した。

日本市場で注目すべき点もある。金融庁(FSA)はJVCEA(日本暗号資産取引業協会)と連携し、暗号資産の法人保有に関するガイドラインを随時更新している。セイラーモデルを参考に企業トレジャリー戦略を検討してきた国内企業にとって、今回の出来事は慎重な制度設計の重要性を改めて示す事例となった。CoinGlassによると、米国ビットコイン現物ETFは2026年5月に24億3,000万ドルの純流出を記録し、2026年で最悪の月間成績となった。

夕暮れの都市上空に輝くビットコイン
夕暮れの都市上空に輝くビットコイン

今後の焦点は三点だ。STRCの配当スケジュール、mNAVプレミアムの推移、そして米国現物ETFの週次資金フロー。これら三つの指標が次の売却判断を左右する可能性が高い。SECのEDGARデータベースではStrategyの8-K開示書類を直接確認できる。

32枚のビットコインが売られ、市場は大きく揺れた。問われているのは売却量ではない。セイラーが約4年ぶりに売れることを実証した。その事実そのものが、企業トレジャリー戦略の新たな局面を示している。

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