歴史的なパターンは明快だ。2025年、FOMC8回のうち7回でビットコインは下落して終えた。2026年1月も、据え置き予想が支配的だったにもかかわらず、BTCは48時間で7.3%下落した。市場は常に先行して織り込み、現実が到達したときに強気派が不意を突かれる。今回はそのシナリオが崩れるかもしれない。ドナルド・トランプが公然と利下げを求める一方、後任候補のケビン・ウォーシュは、司法省がパウエル議長任期をめぐり開始した刑事捜査の影響で上院での承認が止まっている。同じ48時間のうちにECBとイングランド銀行も決定を下し、月曜夜には日本銀行が政策金利を0.75%に据え置いた。表面的な決定よりも、その背景にある文脈の重さが際立つ。
誰も本当には待っていない一週間
言い換えると、市場は据え置きを織り込んでいる。CME FedWatchによれば、政策金利が3.50%~3.75%のレンジに留まる確率は95%を超える。紙の上では驚きはない。本当のイベントは4月29日夜のパウエル記者会見だ。日本時間4月30日午前3時30分に始まる予定で、これがパウエル議長として最後の会見となる。
ピーター・ブラントがよく引用するテクニカルアナリスト、アクセル・キバルはビットコインの局面を一言で表現した。年間平均価値のテスト、そしてその水準を上回ったときのみ強気参入というものだ。つまり7万8,000ドルが核心レベルだ。上抜けれれば8万6,000ドルへの道が開き、下回れば7万2,000ドルへの再調整が視野に入る。
パウエル退任、ウォーシュ待機
むしろジェローム・パウエルの任期は5月15日に満了する。トランプは1月にケビン・ウォーシュを後任に指名した。4月21日に行われた上院公聴会では構図がはっきりした。共和党は支持、民主党は強く反対した。承認を阻んでいるのはノースカロライナ州の共和党上院議員、サム・ティリス一人だ。ティリスの問題はウォーシュではない。司法省がパウエル議長任期をめぐり開始した刑事捜査だ。多くの関係者はこれを連邦準備制度への政治的圧力とみている。ティリスは公聴会で「この捜査を終結させれば承認を支持できる」と述べた。
ウォーシュは独立性を約束した。記者会見の削減、フォワードガイダンスの廃止、インフレへの集中という連邦準備制度改革案を提示した。連邦準備制度が市場からの信頼を失っており、回復のための構造改革が必要だというのが彼の主張だ。元議長のジャネット・イエレンはすでに公の場で反論している。「FOMCが短期間にこれを受け入れるとは思えない」と述べた。現時点でウォーシュの承認は下りておらず、連邦準備制度は確かな舵取り役なしで動いている。
4月の数字は不安を支持しない
Happy Sunday!
,Jesse Cohen (@JesseCohenInv) April 26, 2026
Here Are My #Top5ThingsToKnowThisWeek:
1. Fed Rate Decision
2. FOMC Statement
3. Powell Press Conference
4. $AAPL $MSFT $GOOGL $AMZN $META Earnings
5. $XOM $LLY $CAT $V $KO $UPS Earnings
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センチメントが不安を示す一方で、ETFのデータは別の物語を語っている。米国のビットコイン現物ETFは4月14日から24日にかけて9営業日連続で純流入を記録し、合計は21億2,000万ドルに達した。単日ピークは4月17日で、1日で6億6,391万ドルが流入した。2026年の累計流入額は582億3,000万ドルだ。8営業日でETFは1万9,000BTCを吸収したが、これは同期間にマイナーが市場に供給する量をはるかに上回る。
それでもビットコインは7万8,000ドルに張り付いている。バイナンス・リサーチは4月初旬にBTCと連邦準備制度の相関が逆転したと分析した。BTCが連邦準備制度の決定に追随するのではなく、先行するようになったという内容だ。この分析が依然として有効なら、今週の最も重要な値動きはパウエル決定後ではなく、すでに直前の9営業日のうちに起きていた可能性がある。
今後48時間の注目点
むしろパウエル議長は日本時間4月30日午前3時30分に最後の記者会見を行う。その後、日程は一気に詰まる。4月30日には米国の第1四半期GDPと3月のPCEインフレ指標が発表され、ECBとイングランド銀行も同日中に金利決定を下す。5月15日にパウエルが退任する。本質的な注目点はウォーシュの承認が間に合うかではなく、ティリスが議長ポストの空白前に司法省の刑事捜査を終結できるかどうかだ。 金融庁(FSA)やJVCEAが連邦準備制度の動向を注視するなか、bitFlyerやCoincheckでの取引量変化が国内投資家の反応を映す先行指標となりうる。7万8,000ドルの水準を維持できるかどうかが、次の方向性を見極める最初のシグナルだ。
