Next Block Expo 2026 ワルシャワ — 32カ国から2,607名が参加
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Next Block Expo 2026、ワルシャワに32カ国から2,600人超が集結

NBXはデジタル経済の次なるイテレーションを積極的に構築する人々のための中核的な集結点として、その地位を確立し続けている。

ワルシャワ、2026年3月26日

Web3・AI・デジタルインフラが交差する中東欧最大級のイベント、Next Block Expo 2026(NBX)が3月24〜25日にワルシャワで開催され、32カ国から2,607名が参加した。

今年で5回目を迎えたNBXは、市場とともに進化してきた。過去の開催では累計10,000人超が参加しており、業界が初期の実験フェーズからインフラ主導の成熟フェーズへと移行していることを体現するイベントとなっている。金融庁(FSA)や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が規制整備を進める日本にとっても、欧州の規制環境の成熟は重要な比較軸として注目に値する。

今年は116名のスピーカーと51社の出展企業が参加し、グローバル取引所の幹部、制度政策の代表者、インフラビルダー、機関投資家プレイヤーが一堂に会した。NBXはニッチなイベントではなく、クロスセクターのプラットフォームとしての地位を確立している。

投機からインフラへ

カンファレンス全体を通じて際立ったテーマは、業界フォーカスの明確な転換だった——ハイプサイクルから、実質的なインフラ・規制・スケーラブルなシステムへの移行である。

"AIはWeb3のコアレイヤーになりつつあります。別個のナラティブではありません。" NBX共同創設者のTom Koperaは述べた。"私たちは規制された成長フェーズに入りつつあり、業界は投機から成熟しつつあるインフラへと移行しています。"

主要なディスカッションはこの転換を反映していた。主要グローバル取引所のリーダーによるデジタル金融の未来に関するハイプロファイルパネル、ポーランドのデジタル決済の進化に関する政策中心の議論が中核セッションとなった。日本では雑所得として最大55%の税率が課される暗号資産取引に対し、欧州ではMiCAという統一的な規制フレームワークが整備されつつある。この対比は日本の投資家・事業者にとって重要な示唆を持つ。

1,500件超のビジネスミーティングと実質的なディールフロー

ステージ上の議論にとどまらず、NBXはビジネスプラットフォームとしての役割を改めて証明した。

2日間で1,500件超のミーティングが仲介され、創業者・投資家・オペレーターが高付加価値な対話と新たなパートナーシップを開始する場となった。

ネットワーキングへのこの強い注力が、NBXを従来のカンファレンス形式と差別化し、アイデア・資本・協業の活発なマーケットプレイスとして位置づけている。

分野別主要ハイライト

2026年版は、デジタル経済を形成する各分野にわたる幅広い視点を提供した:

デジタル金融: 主要グローバル暗号資産取引所の幹部——Georg Harer(Co-CEO、Bybit EU)、Sabina Liu(Managing Director、KuCoin EU)、Vugar Usi(COO、MEXC)、Dawid Sendecki(Chief Risk & Compliance Officer、zondacrypto)——が市場構造・流動性・規制の未来を議論した。bitFlyerやCoincheckをはじめとする国内取引所も同様のグローバル規制圧力に直面しており、これらの議論は日本市場にも直接的な関連性を持つ。

公共政策と決済: ポーランド議会議員のSławomir Mentzen、Krzysztof Bosak、Janusz Kowalski、Sławomir Ćwikが業界リーダーとともに、欧州のデジタル決済と金融インフラの未来を論じた。

ゲーミングと配信: グローバル最大級のクラウドゲーミングプラットフォームの一つであるBlacknutのCEO、Olivier Avaroが、テレコムチャネルを通じたゲーム配信とスケーラビリティに関するインサイトを共有した。

インフラとハードウェア: 12,000人超の従業員を擁するグローバルハードウェア・エンジニアリング企業VVDN Technologiesが、データセンターインフラの重要性の高まりを強調した。

実物資産(RWA)とトークン化: 10億ユーロ超の資産を持つDL Invest GroupのCEO、Dominik Leszczyńskiとのファイヤーサイドチャットでは、デジタルREITとトークン化不動産の未来が探求された。不動産のトークン化は日本の金融規制(金融商品取引法)の観点からも注目度が高く、欧州の先行事例として参考になる。

AIが中心舞台へ

NBXは初めて、3月25日に独立したAI Summitをプログラムに組み込み、AIインフラ・エージェンティックシステム・リアルタイムコンピューティングをイベントナラティブの中心に据えた。

これは市場のより広い変化を反映している。AIはもはや並行するトレンドとして扱われるのではなく、次世代デジタルスタックの基礎的なレイヤーとして位置づけられている。

未来に向けて

規制・インフラ・実世界での採用によって定義されるフェーズに業界が移行するなか、NBXはデジタル経済の次なるイテレーションを積極的に構築している人々のための中核的な集結点として、その地位を確立し続けている。

Next Block Expoの次回版は2027年の開催が予定されている。

詳細情報と完全なアジェンダは以下で入手可能: https://nextblockexpo.com/

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